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ポートフォリオは大きな武器に
無事に、WebデザイナーやWebエンジニアになれたのなら、そこから本格的にWeb業界にて活躍をすることになります。ある程度の経験を積んだら、転職やフリーランスとしての道を考えることも出てくるでしょう。その場合、これだけ多くのWebデザイナーやWebエンジニアがいる中で、しっかりと自分をアピールできないと、他者との差別化が図れず、希望する仕事にありつけないかもしれません。そうした懸念を払拭するための手段として、転職時や独立後の案件獲得時にはポートフォリオが役立ちます。
なぜポートフォリオが必要なのか
ポートフォリオは、WebデザイナーとWebエンジニアのどちらの職種にとっても、転職時やフリーランスとして独立後の案件を獲得する際には、大変有利に働きます。ポートフォリオ自体は、Webデザイナーにのみ有効性があるように感じてしまいがちです。しかし、過去の作品のほかにも、自身が保有するスキルや知識、仕事の実績なども記載することで、Webエンジニアにとっても実力を評価してもらうための手段となり得ます。Webデザイナーの場合は、ポートフォリオを作成することで、作品を通して自身の世界観を他者にも見せることができ、言葉で伝えるよりも想像力やデザイン力を視覚的にクリエイティブな面をアピールすることができるでしょう。一方で、Webエンジニアの場合は、作成したアプリやサービスをアピールするためにポートフォリオが役立ちます。作成したプログラムは、予めWeb上でアップしておき、そのリンクをポートフォリオに貼り付けることで、いつでもリンクを辿ってアクセスし動作確認できるようにしておきます。どちらの職種の場合も、ポートフォリオを作成することによって、自身のスキルを目に見えて示すことができ、仕事への意欲とやる気を証明することができるでしょう。また、ポートフォリオは転職の際の面接や、フリーランスにとってはクライアントへのアピールに有利となりやすく、相手とのミスマッチが低減するといったメリットも考えられます。よって、WebデザイナーとWebエンジニアのどちらにも有効性のあるポートフォリオは、自身をアピールできる大きな武器であるといえ、積極的に作成し活用しない手はありません。
効果的にアピールしよう
とはいえ、ただ闇雲に言葉を連ねたり、読む分量を多くしたりするのでは、かえって読みにくくなってしまう可能性があり、万が一にもマイナス評価を付けられると作成する意味がありません。では、ポートフォリオで効果的にアピールするためには、どのような内容を記載し工夫をすれば良いのでしょうか。
たとえば、Webデザイナーの場合は、当然ながらWebページやUIの見やすさを重視し、レイアウトにも気を配る必要があります。ポートフォリオに記載するのは、作品のメインとなるビジュアルやモックアップ画像、プロジェクトの内容、Webサービス・アプリのURL、作品のコンセプトと工夫した部分、制作範囲など。ただし、作品数としては10作品程度が好ましく、多くても20作品を上限として掲載するようにしましょう。情報量が多すぎると、本当に必要で伝えたいことが相手に届かずに、薄っぺらい内容になってしまう可能性があるからです。また、掲載する作品は、ポートフォリオを提示する相手が求めている案件の傾向に則した作品順にすると、なお良いでしょう。
Webエンジニアの場合は、作品こそありませんが、自己紹介や経歴、保有するスキルを記載してしっかりアピールし、自作したアプリやサービスがあればリンクを貼り、ワンクリックで確認してもらえるよう工夫を凝らします。自作のアプリについては、概要に加え、そのアプリを作成したきっかけや使用した技術、アプリ制作で苦労したこと、こだわったポイントなどを具体的に記載するようにしましょう。なお、GitHubへのリンクを貼り、いつでもアクセス可能な状態にしておくと、どのようなコードを書いているのかが確認できるため、評価されやすいです。気をつけたいポイントは、ポートフォリオを作成後にしばらく放置していること。IT業界の変化が激しいのと同様に、自分自身も少しずつ成長しているものです。できるだけ、現状のスキルや経験に合わせて、ポートフォリオも定期的にアップデートし、最新の情報を相手へ伝えられるようにしておくことが大切だといえます。